昼間の勤務をせずに夜間のみ働く夜勤専従看護師には、一般の看護師とは異なる特有の悩みがあります。
まず、生活リズムが狂って体調を崩しやすいという悩みを抱えた人が多いでしょう。
夜勤専従看護師は、昼夜逆転の生活になるため、睡眠不足や食事の乱れ、日光不足などが起こりやすく、自律神経が乱れて病気にかかりやすくなります。また、精神的にもストレスが溜まりやすく、うつ病や不安障害などの心の病にもなりやすいです。
そのほかに、患者の日中の様子がわかりにくいという悩みもあるでしょう。
夜勤専従看護師は、患者の主治医や昼間の担当看護師と直接話す機会が少ないため、患者の状態や治療方針について十分に把握できないことがあります。そのため、患者に対する適切なケアや指示が難しい場合も多いようです。これを解決するには、日勤の看護師との申し送りをきめ細かく行う必要があります。
また、他のスタッフとの関わりが少ないという側面もあります。
夜勤専従看護師は、昼間のスタッフと交代する時間帯以外はほとんど同僚と接することがありません。そのため、チームワークやコミュニケーションが不足しがちで、仕事上の相談や情報交換もできにくくなりがちです。
仲間意識や居場所感も低くなりやすく、孤立感や孤独感を感じるケースもあります。

以上のように、夜勤専従看護師には生活リズムの乱れや情報伝達の不足、人間関係の希薄化など、一般の看護師とは異なる特有の悩みがあります。
これらの悩みを解決するためには、自分自身で健康管理を心掛けたり、昼間のスタッフと積極的にコミュニケーションを取ったりすることが大切です。